みなさま、こんにちは。風薫る季節、いかがお過ごしでしょうか。
5月10日(金)、7月に出航する第6回「証言の航海」の第2回目のオリエンテーションを行いました。インターンの栗原えっちゃんが撮ってくれた写真と共に報告します!
午前中は、まず今年4月にスティーブン・リーパー氏の後任として広島平和文化センターの理事長に就任された小溝泰義氏よりご挨拶をいただきました。力強い激励の言葉に、皆さん一段と身が引き締まったようです。
広島平和文化センターより小溝泰義理事長が
ご挨拶に来てくださいました
続いて、挨拶を通じて文化の違いを体感する異文化交流ワークショップ、寄港地での証言プログラムに関する説明を行い午前の部は終了。
午後は広島平和記念資料館に移動し、館内を見学しました。ガイドは、第6回証言の航海に参加する岡本忠(おかもと・ただし)さん。岡本さんは、現在も月に2度ピース・ボランティアとして修学旅行生や観光客などをガイドしていることもあり、短時間で分かりやすく案内してくれました。
続いて、証言練習会。広島で被爆された5名の皆さんに、それぞれ10分で証言をしていただきました。これまで人前で話したことが無く今回が初めての証言という方も。皆さん、緊張の面持ちの中、それぞれの体験を話してくださいました。
5名の証言が終わったところで、過去5回の「証言の航海」に参加したことのある先輩被爆者の皆さんにアドバイスをいただきました。
「話す相手のことを考えて。いつ、どこで、誰が、何をしたかを明確に。」
「証言は多様。仮に当時の記憶が無くても、差別や病気、戦後の暮らしなど、それぞれの人生の中における核の被害を伝えても良いのでは。これも証言の一つのかたち。」
「原発のこと、核の非人道性に関する声明に日本が署名しなかったことなど、世界における日本の現状に対する考えをしっかり持たねば。被害だけ語っても共感は得られない」
…さすが先輩の皆さん。思わず「なるほど!」と大きくうなずいてしまうような、幅広い意見が飛び交いました。このような貴重なアドバイスをくださった皆さんも、「証言の航海」に参加する前は人前で証言をしたことがないというので驚きです。
あっという間に時間は過ぎ…。名残惜しくも、最後はみんなで記念撮影。
オリエンテーションの後は、近くのお店でおりづる交流会!互いの証言を労ったり、思い出話に花が咲いたり。とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
次回のオリエンテーションは、6月7日(金)に長崎で行います。
次回は、長崎被爆の池田昭さん、浅野雅彦さん、大村和子さん、宮田隆さんに証言をしていただきます。長崎在住の先輩被爆者の皆さん、どうぞ応援に駆けつけてくださいね!
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「ヒバクシャ地球一周:「戦争してはいけない」 「証言の航海」前に中区で被爆者が練習 /広島」(毎日新聞 2013年05月11日 地方版)
< br>ピースボート
古賀早織
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