1.ヒバクシャ証言の航海

「コーチン報告会を終えて」

記録ドキュメンタリー映像:『I Was Her Age /過去と今の対話』

初めての土地インドは、国というよりも大陸と言ったほうが
しっくりくるのではないか、と思うほどに広い国でした。

インドの市役所では、私たち第8回 証言の航海 おりづるプロジェクトの参加メンバーの顔写真のある大きいポスターと共に、トニー・チャマニ市長の大歓迎を受けました。

トニー・チャマ市長

Kochi市へ平和首長会議のポスターを送るおりづるスタッフ(渡辺里香)

市役所での証言にあたり10歳~16歳の子供とその親を含め、たくさんの方々が席に座られており記者の方々はカメラを持ち何度もシャッターをきっていました。
はじめに市長さんらが挨拶をし、広島市長からのメッセージを広島の平和首長会議の向井さんが代読し、小谷さんの証言がはじまりました。
そのオープニングムービーとして、船内で若者と参加被爆者で制作した映像を流しました。
会場は一気に映像のムービーに目を奪われ、集中していました。その後、小谷さんが腹話術を使い証言。そして小谷さんの証言が終わり、証言のバトンは堀江さんへ。

証言中の堀江さん

堀江さんは英語で証言、自身の被爆体験を得て未来への可能性を語りました。
インドはカフェタイムが盛んであり、証言中に何度もお菓子と飲み物が配られたのが印象的でした。会場に集まっていた現地の若者は日本から来た原子爆弾の生還者である被爆者の方々に興味津々で自ら声をかけていました。被爆者と現地の若者との交流を間近で見ると、未来に核なき世界に向けたバトンを手渡しているように思います。
そして、現地の10歳~16歳の子供たちを見て同行している被爆者の方々は、当時この子供たちの年齢や、あるいはそれより歳が下であったこと。こんな小さな体で原子爆弾をまともに受け、今まで苦しい思いをして生きていたこと。そして今ここにいて、その体験を同じくらいの子供たちに証言していること。
これこそが「 I was her age 」—過去と今の対話ではないかと思いました。

YMCAの生徒さんたちとその様子を撮影するおりづるメンバーのエマさん

午後から、次の会場のYMCAに移動をしてそこでお昼をいただきました。
会場近くの民家を借りて、そこのご主人が振舞ってくれたインド料理は想像以上に刺激が強くて、日本の素朴な味の料理が一気恋しくなりました。

昼食を終えて、証言会の予定だったのですが、さすがインドタイム。
私たちが昼食に行っている時間を待ちきれない記者が自分たちも昼食に行ってしまうというハプニングが起きてまさに異文化間での時間感覚の差異に悩まされました。

証言会では、前置きの各団体の挨拶が6名くらいあり、インド独特のイントネーションやマラヤラム語でのスピーチなのでよくわからないままのスピーチが数多くありました。

また、急きょ三宅さんの挨拶が入ることになったのですが、堂々と演題でスピーチをしてくださって
さすが最年長者でした!

予定では、3人の証言の予定だったのですが、結局時間の都合で、三田村シズ子さんのみの証言となりました。

三田村さん

時間が本当に限られている中で、緊張しながらも三田村さんの生の声が届けられたことはよかったと思っています。
オーディエンスは大体が平和教育などを受けている大学生だったので真剣に聞いていてくれました。

会の終了後には、大学生との意見交換の時間が設けられ、そこで、私が普段、大学で行っている活動や参加している運動のことを話させてもらいました。

インドの学生からは、「どうして原爆を落とされて、福島のこともあるのに原子力を輸出しようとするのか」というストレートな質問がありました。
経済危機を迎えている日本が、貨幣を稼ぐための手段になっていること、日本の原子力の技術レベルがそもそも世界トップクラスなこと、数のマジョリティではなく、影響力のマジョリティである政府が市民の反応を無視して、それをあたかも日本国民の総意と提示していること、などの回答をしました。
福島を経て、原子力の輸出をすることは極めて非常識的な考えであると同時に、それを受け入れようとしているインド政府にも、彼らは憤りを感じていました。

今後、どのように働きかけていくのか、

それを改めてお互いに考えるよいきっかけになったのではないかと思います。

一日の最後には、このピースボートで広島から運んできた平和の灯(ともしび)も、被爆者8名、ユース3名の見守る中、コーチン市に受け渡されました。

平和の灯

広島平和首長会議より村上さん(右)

インドタイムで困惑することもありましたが、無事に全ての行程を終えられたことで安心しました。

今後は、異文化の中でどのようにコンセンサスを取り、証言活動展開していくのかが私たちの課題だと思いました。

鶴のレイを受け取る伊藤さん

Global Waveのバーナーを持ちみんなでパチリ

文章:ユース特使 鈴木慧南、岩本麻奈未

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そしてなんとインド、コーチン市で行われた証言会の様子が数多くの現地の新聞で取り上げられました!!

核を持たない”町”がひとつずつ増え、それが核を持たない”国”となり、やがてそれは”世界”になる。だんだんとビジョンが現実化してきている感じがしますね!

次なる報告も楽しみです。

(インターン エバンズ亜莉沙)

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