3.核廃絶へのいろいろな動き

オンライン証言会 ~三宅信雄さん~

2020530日、ヒバクシャ国際署名の取り組みの一つとして、第二回目のオンライン証言会が行われました。

今回の証言者は、第8回おりづるプロジェクトに参加してくださった三宅信雄さん。今から75年前、当時16歳だった三宅さんは爆心地より1.8km離れた路面電車の中で被爆しました。奇跡的に怪我を負うことなく生き延びた16歳の三宅さんが目にした広島とは、、、。広島から逃げるように東京の大学に上京し、卒業後も東京で就職。広島を思い出さないように、仕事に没頭していた三宅さんが「広島から逃げたことに自責の念を感じ、あの日と向き合い、伝えることにした」理由とは、、、。

今回の証言会は、学生が中心にZoomという双方向のツールで聞き、そのほかの一般の人たちは視聴するという形でした。Zoomに参加した学生はおよそ40名。ものすごく真剣に、メモを取りながら聞き、時間いっぱいまで質問がでました。

コンピューターのあちらにいる人々たちに向けて証言する三宅さん

「ピースボートで地球一周した時に、世界の若者の前で話をしたと思うが、どんなことに気を付けましたか?」

という質問に対しては、「遠い昔の話ではなく、そして遠い日本という国の話でもなく、今あなたたちの時代のあなたたちの世界の話ですよ、と話します。だって、今この世界に配備されている核兵器は広島や長崎に落とされたものの数百倍の威力があるのですから。そして世界のどこで爆発しようとも、世界的な影響をもたらします」と静かに、でもとても力を込めておしゃっていました。

「核兵器や被爆者のことを学ぶためのおすすめの本は?」

という質問に対しては、「いろいろなものを読んできたけれど、すぐに思い出せないなぁ。でも、川崎哲さんの『核兵器を禁止する』はわかりやすかったので、おすすめです。」

「世界の人に話をすると、どんな感想が出ますか?」

という問いには「やっぱり、『アメリカを憎んでいますか?』というのはよく聞かれますね。もちろん、原爆投下当時は私もアメリカを恨みましたよ。でも、そのあとにアメリカの教会からたくさんの援助を受けました。そしてアメリカ人の中には『原爆を投下したことは間違いだった』という人がたくさんいることもわかりました。人々を憎むのではなく、兵器とくに核兵器をなくしていかなければならないと思います。」と話しました。

学生からのどの質問にも丁寧に答えていた三宅さん。直接お会いしてお話を聞くことはできませんでしたが、オンラインだからこそ集まれた学生たちもいたと思います。

良い出会いの機会になったことを願います。

最後に

私個人としては、Zoomから退出する直前に聞こえた「どうかな?良かったんじゃない?」という三宅さんの嬉しそうな声にとても安心しました。人に会うことを断たれて今までのような「被爆の継承」ができない今、オンラインという新しい形でも三宅さんの思いが若い学生にも伝わっていると感じられたからです。

ヒバクシャ国際署名の鈴木慧南さん(左)と高橋悠太さん(右)

<関連メディア掲載>

2020530日 広島ホームテレビ

https://www.home-tv.co.jp/news/content/?news_id=20200530044662

ピースボート 渡辺里香

 

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