7.おりづるプロジェクト・オンライン

核兵器禁止条約に貢献したメキシコに感謝

ピースボートの「おりづるプロジェクト・オンライン」の4回目の証言会には、メキシコとエクアドルから30名の大学生と教授が参加しました。受け入れてくれたのは、メキシコのイベロアメリカナ・プエブラ大学(Universidad Iberoamericana Puebla)のホルヘ・メルビアさん。ホルヘさんは、ロータリー平和フェローとして日本基督教大学(ICU)に2年間留学したことがあり、 日本への親しみと出会った人を思い出しながら、今回のオンライン証言会を企画してくれました。

広島・長崎、条約、ICAN、ノーベル平和賞のこと

今回は2時間という長い時間で企画していたこともあって、ピースボートの松村真澄がスペイン語でピースボート、おりづるプロジェクト、広島・長崎での被爆による被害、核兵器禁止条約のこと、ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)、ノーベル平和賞のことまで、しっかりと説明することができました。参加者は真剣に耳を傾けていることが、オンライン上でも伝わってきました。

12月8日とは

広島で被爆した田中稔子(としこ)さんは、今日は日本時間で12月8日であることを述べて、79年前12月8日には、経済的に追い詰められていた日本軍がハワイの真珠湾の軍事基地を攻撃したことを説明しました。
そこから第二次世界大戦がはじまり、75年前の8月に広島と長崎が原爆を受けて終わった、と。

1945年8月6日の被爆については、

・あの日負った火傷は75年が経って薄くなってきたが、心の傷はまだあること、

・被爆者の子どもに障害が残るという噂があり、被爆者の女性は差別を受けたこと、

・被爆2世の研究はあまり進んでおらず、なかなか治療ができないのが実情であること、被爆者親子は一生心身的な影響を受け続けていること

などを話しました。

核兵器が禁止されるまで

この10年、ICANを中心に核兵器を廃絶する活動が世界で盛り上がってきました。核兵器禁止条約を作るための活動をしてきたわけです。核兵器は人道上許されない、という考えによるものです。

そして、次に田中さんは嬉しそうに参加者を見ながら言いました。「来年の1月に、核兵器は国際法で違法になろうとしています。国連の会議において核兵器禁止条約の採択のために貢献してくれたメキシコに、被爆者は感謝しています。」
条約は来年1月22日に発効!まさに歴史の大きな転換期に立っています。しかし、唯一の戦争被爆国である日本が米国と共にこの条約に反対していることに、田中さんは胸を痛めています。目下の願いは、まず日本がこの条約に署名することだそうです。

ホルヘさん「無知とは物事を理解しないこと」

証言を聞いた後の、ホルヘさんからのコメントが印象的でした。「留学で日本にいた時、広島にも行き、人々に愛情深く迎えられました。資料館を観て思いました。無知であることは知らないことではなく、物事を理解しないことであると。今回稔子さんから聞いて理解することができたと思います。時間と距離を超えて私たちに理解をもらたしてくれて、感謝しています。」

文・渡辺里香

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