2024年4月に出発するピースボート地球一周の船旅Voyage117に被爆者および核被害者と、核兵器・非核兵器国からの世界のユースを迎え、再開第1回となる「おりづるプロジェクト~世代と国境を越えて~」を実施します。
ICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)の世界中のパートナー団体とも協力して、世代と国境のボーダーを越えた継承とアクションに繋げることを目指します。
新ディレクター就任
船上でのプロジェクトを再開するにあたり、おりづるプロジェクトの新しいディレクターに、渡辺里香が就任いたします。2008年の同プロジェクト開始以来この活動を牽引してきた川崎哲はディレクターから退き、これまでの実績の上に新たな形の発展が生まれるよう新ディレクターにバトンタッチします。
<渡辺里香より一言>
これまで、おりづるプロジェクトで被爆者の証言通訳を担当しつつ、世界30カ国以上で証言会や政府高官との面会をコーディネートしてきました。また、ICANのノーベル平和賞授賞式にあわせて被爆者と家族をノルウェー・オスロに引率したり、広島県とICANの教育プログラム「核兵器と安全保障を学ぶ広島-ICANアカデミー」(2019年から現在)や「広島G7ユースサミット」(2023年4月)で世界の若者が被爆の実相を学ぶ機会を企画・運営してきました。これからは、プロジェクトの歴史を作ってきた川崎さんと多くの被爆者、世界中のパートナーの力を借りて、新たな段階のおりづるプロジェクトを作ってゆきたいと思います。
<川崎哲より一言>
2008年のプロジェクト開始以来、被爆者のお一人お一人から多くのことを学ばせていただきました。国内では、被爆者の高齢化と継承の課題が待ったなしです。一方で世界では、新たな形での核問題への関心が高まっています。こうした状況に対応してプロジェクトを進化させるために、ディレクターのバトンタッチが必要だと考えました。渡辺里香さんはこの間、さまざまな国際プログラムを一手に取り仕切ってきた力強いスタッフです。私は引き続き、ICANの国際運営委員として、ピースボートのおりづるプロジェクトと国内外のNGO活動を結びつける役割を果たしていく所存です。これからもどうぞよろしくお願いします。