1.ヒバクシャ証言の航海

シンガポールの高校生と真剣に意見交換

4月26日(月)、小雨のなかシンガポールに寄港しました。
アンダーソン高校(ジュニア・カレッジ)で約100人の生徒を前に、郭貴勲さんと田中健二さんが証言を行いました。この高校は、シンガポールのなかでも上位に入る進学校として有名で、今回は主に歴史などを学んでいる学生が参加しました。

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証言する郭貴勲さん

郭貴勲さんは兵士兼通訳として徴兵され広島で被爆しました。日本国外に住む被爆者には支援をしないという日本政府に対し、「被爆者はどこにいても被爆者である」という訴えの下、今日まで在外被爆者の援護法成立のために尽力してきた郭さんは、被爆当時の状況とその後の活動について証言しました。

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原爆写真パネルをみる高校生たち

一方、田中さんは、右目失明という障がいを抱えた状態で胎内被爆者として生まれました。放射線の被害が遺伝するのではないかと感じていたため、自身の子供が生まれる時に大変な不安を抱えていたそうです。今回の証言を通して、原爆の被害は今もなお続いているということをシンガポールの学生たちに伝えることができたと思います。

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証言する胎内被爆者の田中健二さん

講義会場に原爆写真ポスターを展示すると生徒たちは真剣な眼差しで見ていました。質問時間には、「原爆を落としたアメリカの兵士についてどう思っているか」「原爆投下をされて当然と思わなかったのか」という質問が出されました。それに対して郭さんから「当時は、日本に原爆が投下されたことに当然だと思っていたこともあった。しかし今は、核兵器は二度と使われてはいけないと強く思っている。」と答えました。田中さんは、「アジアへの加害の歴史はしっかりと学び考えなければいけないと思っている。若い世代が交流などを通して、相互理解を深めていくことが大切だ。」と話しました。

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約100名の高校生が集まった

今回の証言と交流は、プロジェクトに参加している被爆者たちにとっては、自身の考えを振り返るきっかけとなり、今後の証言活動に備えて勉強会をしていこうといった動きもみられました。

(佐々野 桜)

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