15日、市ヶ谷のJICA地球ひろばにて、
ピースボート被爆者イスラエル派遣団の4名の被爆者による帰国報告会を開催しました。
報告会では、
ピースボート川崎からのプロジェクト概要説明の後、参加した4名の被爆者からそれぞれ感想と報告がされました。
シリアやイランなど緊張の続く中東地域にあり、核兵器を保有するイスラエルでの証言活動は、国内外で活発に活動する4名にとっても特別な印象与えたようでした。
特にベツレヘムで見たパレスチナ自治区の高い分離壁は印象的だったようで、今回が海外での証言活動は初めてだと言う杉野信子さんは、「こんなものがこの時代にあっていいのか、イスラエルの人は何とも思わないのか」とその衝撃を語っていました。
また、証言をした印象として、
三宅信雄さんは、「イスラエルはイランの核開発に対して先制攻撃すべきという意見があったり、まさに臨戦態勢にある緊張状態だという事を実感した。」と話し、それを表すかのように証言後の質問が核兵器を使うことの是非についてや、イランへ攻撃すべきかなど、非常に現実的な問題についてであった事に驚いたと話していました。
国際的な政治情勢の緊迫する中東地域で証言活動をするという事は、
それぞれの国の都合のいいように認識されて戦略的に使われてしまうかもしれないというような難しさがある中で、イスラエルの記者に「イランをどう思うか?」と聞かれて回答に困ったと土田和美が語りました。
一方で、永山巌さんは、イスラエルの人びとと交流した感想として
「イスラエルには平和を愛する国民がたくさんいる。投獄されても勇気を持って平和活動をしている。平和を求める想いが非常に強い。」と、中東地域でも当然平和は望まれていてそこに向かう強い力があるんだということを話しました。
報告会の様子は、以下のリンクから動画でご覧になることができます。
http://www.ustream.tv/recorded/26167048
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