3.核廃絶へのいろいろな動き

6月14日 ナガサキ・ユース代表団活動報告会に参加して

4月22日~5月3日、ジュネーブの国連欧州本部にて行われたNPT再検討会議第2回準備委員会に、長崎県・長崎市・長崎大学の認定を受けた8人の若者が「ナガサキ・ユース代表団」として参加しました。6月14日に行われた彼らの活動報告会では、具体的な活動内容や、核軍縮の国際会議の場で彼らが感じたことを聞くことができました。

ユース代表団のみなさんは、本会議の傍聴だけでなく、ワークショップを企画し会議の場に集まった若者と意見を交換したり、現地の日本人学校で平和教育を行ったりそうです。

ワークショップでは長崎・福島の核被害が描かれた『究極のねがいー核時代の終焉』を上映。衝撃的な映像に会場でも悲しい沈黙がありましたが、意見交換の場では「それでも伝えていかなければ」「国境関係なく話し合いを進めるべき」「各自が国に持ち帰って伝えよう」などの意見も出てきました。

また、現地の日本人学校での平和教育では、実際に小学5年生と中学生に授業を実施。写真や3Dのきのこ雲の画像を使って被害の様子をわかりやすく伝え、子どもたちに「自分にとって大切なもの」を考えてもらうなど、活動を取り入れた授業にするなど工夫をこらします。現地の子どもたちの日本語レベルへの認識不足など課題は多く残りましたが、授業後に教員や保護者に行ったアンケートでは、「平和から遠のいている現状の中で、子どもたちと比較的年の近い若者がこのような活動をするのはすごく良い」という言葉もいただいたそうです。

国際会議の場でさまざまな政府関係者やNGOメンバー、同世代の核問題に積極的に取り組む若者たちからも刺激を多く受けてきたという代表団のみなさん。ヨーロッパの若者は核問題に対してクリエイティブに、色んな人を巻き込みながら取り組んでいますが、これは1980年代に核戦争の危機を肌で感じたことに起因するのではと聞きました。

彼らが一貫して言っていたことは、核問題を抽象的な問題から身近な問題としてとらえることができるようになるにはどうしたらいいか考えていく、ということでした。ワークショップや平和教育の場ではもちろん、これから様々な人を巻き込みながら活動を続けていくにあたり、問題を自分ごと化することが必要です。

ただ、伝えるだけでなく、巻き込み、共に活動するためには相手にどう働きかけていくべきなのか。おりづるユース特使としてこれからピースボートに乗船する私にも、彼らにも共通の課題です。

報告会後の懇親会では、戦争経験のない自分たちが原爆や平和についてどう発信するのか、3D画像の活用法など具体的な手法も含めて、様々な思いを共有することができました。

今後もお互いの経験を共有しながら、それぞれの場所で、または何か協力して、活動を続けていきたいと強く思います!

(おりづるユース特使 瀬戸麻由)

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