3.核廃絶へのいろいろな動き

2022年のおりづるプロジェクト【まとめ】

2月にロシアがウクライナを軍事侵攻して以降、核兵器の使用さえも示唆されています。世界中が恐怖を感じる戦争が現実となり、痛ましい状況が続いていることに心を痛めています。しかしこの状況下でも、核兵器禁止条約の第一回締約国会議が開催され、世界的には核兵器を違法化する流れは強まっています。ピースボートもオンラインを駆使して世界の人々と繋がり、多くの成果がありました。

【2022年の成果まとめ】
2022年12月までに、55の国と地域で56回「オンライン証言会」を開催し、核兵器のない世界への思いを伝えました。6月にオーストリアのウィーンで開かれたICAN市民社会フォーラムの場では、まとめ映像が上映され、核兵器禁止条約の促進に尽力する意識を高めました。(詳しくはこちら

オンライン証言会のビデオが、ICAN市民社会フォーラムで上映された様子

ウクライナへの軍事侵攻に衝撃を受け、核兵器が使用されないように願う広島・長崎の被爆者の声を、英語とロシア語で発信しています。(詳しくはこちら)また、ロシア系メディアからの取材にも積極的に応対しています。

今こそ核兵器の本当の怖さを知る被爆者の声が求められています

3月、2021年に行われた感想文コンクールの大賞受賞者、桂菜奈さん親子の「広島への旅」が実施されました。平和記念公園、資料館を巡り、レストハウスで被爆ピアノ、縮景園で被爆樹木に出会いました。伊藤正雄さんの証言を聞いた桂さんは「広島で学んだことを心にとめて、音楽を通じて平和の大切さを伝えていきたい」と語りました。(詳しくはこちら

被爆者の伊藤さんから話を聞く桂さん親子

3月5日、パルシステムと共催で、「平和・核廃絶にむけたオンラインフォーラム」を開催しました。足元の平和や環境だけでなく、世界規模の核廃絶を求める団体や個人が、ウクライナをめぐる情勢にも思いをめぐらせて、世界へ発信する貴重な機会となりました。(詳しくはこちら

多様なスピーカーが集い、足元の生活からウクライナ侵攻まで語り合いました

6月、オーストリアのウィーンでICAN市民社会フォーラム、核兵器の人道的影響に関する会議、核兵器禁止条約の第一回締約国会議が開かれ、核兵器廃絶へのプロセスは確実に前に進んでいます。ピースボートもこれらに参加し、日本の被爆者を含む核被害者の声、広島の原爆小頭症の被害者と長崎の被爆体験者の声を紹介しました。核被害者支援に関する議論には被害当事者の関与が必要、と他のNGOと共に強く訴えました。(詳しくはこちら

世界の核被害者の声をきくセッション

核被害を語る時、当事者が中心にいるべき、と発言するピースボートのメリ・ジョイス

ウィーンと結んで、「カクキン会議速報」をネット中継しました

8月6日オンラインイベント「明子さんの被爆ピアノ〜奏でる平和のしらべ〜」(パルシステム千葉と共催)を行いました。原爆投下前に人々が過ごした大切な時間を感じさせてくる「明子さんのピアノ」の存在の大きさや奏で続ける重要性を再認識しました。(詳しくはこちら

明子さんのピアノを前に、広島からオンライン企画

昨年に続いて、8月6日広島と9日長崎の慰霊の日の様子を世界に向けて生配信しました。広島では被爆者の近藤紘子さんや世界から集まった若者が、慰霊碑や被爆樹木の前から発信しました。長崎からは、浦上天主堂や慰霊のために登校する児童、平和祈念式典や爆心地公園の様子を紹介しました。(詳しくはこちら

@広島 近藤紘子さん(前列右から2番目)と世界から集まった若者たち(ANT Friends)

@長崎 数か所から同時に「8月9日の長崎の朝」をお届け

8月1~26日、ニューヨーク国連本部での核不拡散条約(NPT)の第10回再検討会議に川崎哲が参加しました。核保有国に対して核の威嚇を止め、誠実に核軍縮を実行するよう求める声が相次ぎました。また、NPT会議の様子を日本に伝えようと、「ニューヨークから生中継!~NPT会議速報」(核兵器廃絶日本NGO連絡会主催)の企画と運営をしました。(詳しくはこちら

8月のNPT再検討会議中も、ニューヨークから6回の生中継速報番組

12月3日、ICANノーベル授賞式から5年を記念した企画「光にむかって~核兵器のない未来へ~」を行いました。絵本となったサーロー節子さんのスピーチを俳優の斉藤とも子さんが朗読、カナダからサーローさんのビデオメッセージも寄せられました。(詳しくはこちら

節子さんの力強いメッセージを、俳優の斎藤とも子さんが朗読しました

12月10日、核兵器保有国と非保有国の専門家が核軍縮に向けて議論しようと岸田総理大臣が提唱した「国際賢人会議」にピースボートも参加。被団協などと共に抑止論の危うさを訴え、意見交換しました。八幡照子さん(2013年おりづるプロジェクト)が被爆証言をしました。

NGO代表団として参加したANT-Hiroshimaの渡部朋子さんに耳を傾ける賢人の様子

ピースボートが中心となって進める「議員ウォッチ」(すべての国会議員、都道府県知事、市区町村の核兵器禁止条約に対する立場をオンラインで明示)。来年4月の統一地方選を焦点に、大学生らが47都道府県を回るキャンペーン「議員ウォッチ47」をスタート。四国、近畿、九州を訪ね、各地の議員、行政担当者、市民のみなさんらと意見交換をしています。(詳しくはこちら


核兵器と安全保障に関する研修を通して,世界平和に貢献しグローバルに活躍できるリーダーの育成を目指す「広島-ICANアカデミー」。今年は「核兵器と持続可能性」をテーマに、オンラインセミナーと広島での実地研修を通して20か国から29名が学びました。

参加者29名のうち、24名が広島に集まり学び合いました

2022年12月 ピースボート 川崎哲、渡辺里香、松村真澄

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