みなさんこんにちは。
ピースボートインターンの鈴木慧南です。
今回は東京で7月25日に行われた、おりづるプロジェクト地球10周記念イベントについてお伝えします。 先日、第10回目のおりづるプロジェクトが帰国し、2008年から数えて地球を10周しながら、 被爆証言を世界中に伝えてきました。
それを記念し、文京区のシビックホールにてイベントを行いました。
前半はゲストスピーカーとして、女優であり水先案内人(ピースボートのゲストスピーカー)としてご乗船された経験も多数おありの東ちづるさんをお招きし、 ピースボートスタッフとの対談形式でトークショーを行いました。
東さんは骨髄バンクやドイツの平和村、障がい者支援など女優業の傍ら、ボランティア活動も長年続けています。
ピースボートスタッフと対談形式で話す東さん
そんな東さんが核問題に関わったきっかけや、現在の社会の流れなどをお話ししてくださいました。もともと広島出身の東さんにとっては、原爆の話は決して珍しいものではなく、むしろ当たり前のようなことだったそうです。
県外に出てからそういった教育や式典のことが、日本全体で見ると当たり前ではなかったことにすごく驚いたと仰っていました。 最後には、ぜひ中継している式典の様子を見てほしいと広島、長崎の関心を高めていきたい意志が伝わってきました。
その次に、第10回おりづるプロジェクトの報告会をしました。
こうやってみんなが集まって企画をするのがこれで最後だと思うとちょっと寂しい気もします。
まずはそれぞれ寄港地や船内で印象的だったことを話してもらいました。
全員がそろって話す最後の報告会
寄港地での思い出や成果を話す三瀬さん
105日間の出来事を短い時間で伝えていくのは大変難しかったようで、みなさん苦戦しながらも言葉を並べていました。
そのまま、ピースガイドとしておりづるに関わってくれた2人にお話をしてもらいました。
2人ともおりづるプロジェクトが94回クルーズにあるとは知らず、乗ってから被爆者の方に出会ったそうです。
関わるうちに知らなきゃいけないという責任感が湧き、今年の式典にも参加するつもりだと話してくれました。
自分がおりづるプロジェクトに関わっての感想を話す参加者
被爆証言を継承し、日本に帰ってからもなお伝えたり学ぶ姿勢を止めない2人を見て、被爆者の方々も少し安心した表情を浮かべていました。 最後におりづるパートナーのお二人に、作ったピースソングを歌ってもらいました。
すてきな歌を作り歌ってくれた参加者
これも船で行えた1つの継承の形だと思います。
オーストラリアのラジオ局の方が取材にきており、ぜひこの曲をラジオで流したいと言っていました。
日本にいながらも世界に想いを伝えることができることを改めて証明したひとつの形ではないでしょうか。
その後に核兵器禁止条約についての解説がピースボートの川崎さんからあり、核兵器禁止条約が一体どのような効力を持つものなのか、核保有国や核の傘にいる国にどのように影響していくものなのかを話をしてもらいました。
そして、今後のおりづるプロジェクトの活動についての簡単な説明がありました。
このイベントにはさまざまな方が参加してくれました。過去の乗船者の方やおりづるパートナーだった方々、その中には2年前に航海を共にした第8回おりづるプロジェクトの被爆者の方もおり、わたしにとっては嬉しい再会となりました。
参加者全員での記念撮影
さて、いよいよ72年目の広島と長崎を迎えます。
現地に行けない方もいらっしゃると思いますが、 ぜひ当日は想いを馳せてみてください。
ピースボートインターン 鈴木慧南
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