9月4日(土)、特定非営利活動法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会 が主催したオンライン交流会「いのちのバトン~継承を考える~」に本間のどかさんが登壇しました。
のどかさんは今年の春からおりづる・オンラインに運営ボランティアとして関わってくださっています。その様子や関わってみての感想などを、発表してくれました。以下、本人からのレポートです。
一人として同じ被爆証言をなさる被爆者はいない
今回、わたしはピースボートのヒバクシャオンライン証言会の運営ボランティアとしての活動紹介や、参加者の方々からの質疑応答を通して交流をしました。運営ボランティアとして仲間に入れていただいてから早いもので今月で5か月になります。証言会の度に感じることは、一人として同じ被爆証言をなさる被爆者の方はいらっしゃらないということです。彼らにも、今の私たちと同じように一人ひとりの尊い日常がありました。また、被爆者の方が話す、原爆投下前の戦時下ながらも平穏な日常と、投下後の生き地獄と称される世界の対比にいつも胸が締め付けられます。
証言会を重ねるうちに感じていた、「戦争を分かったような気になるのが怖い」という思いは、活動する中で難しいと感じるところだと話しました。それでもやはり、戦争を経験していない私たちが、戦争や原爆を知るには、経験者の声を聞き、それを繋ぎ続けることだと思うのです。今後も引き続き、世界の人々に被爆者の方の声を届けていきたいです。
和田征子さんに再会して
ピースボートの大使館応援ツアー(2020年2月に実施した、在京大使館を訪ねて核兵器禁止条約への批准を求めたもの)で初めてお会いした和田征子さんと先日証言会で再会しました。活動を始める前と始めた後では、征子さんの証言の受け止めかたが自分の中で大きく変化したことを感じました。被爆証言を聞いて、被爆者の方の記憶に寄り添うだけでなく、それを受けて自分には何ができるか、それを聞いて私たちが生きるこの先の未来をどう創造していきたいかを考えたいと思うようになりました。
参加者の方からは世代を問わず、たくさん質問をしていただき、とても嬉しかったです。このような場をいただけたこと、今証言会ボランティアとして活動させていただけていることに感謝申し上げます。沢山刺激を受け、今後の大きなモチベーションとなりました。
今回のオンライン交流会を応援してくださったり、宣伝してくださり、本当にありがとうございました!
文:本間のどか
冒頭文・編集:渡辺里香