2022年4月5日、ピースボートUSの若者代表で、モンマス大学の学生であるクレア・クリマンドが主催者となって、モンマス大学の国際理解研究所(IGU)と54回目のオンライン証言会を開催しました。
このイベントでは、6歳で被爆した広島の被爆者・小谷孝子さんの証言が行われました。小谷さんは、弟にみたてた腹話術の人形と一緒に字幕付きのビデオで証言をしてくれました。そして、これまでに数十カ国で被爆者の証言活動を行っているピースボートのおりづるプロジェクトを渡辺里香から紹介しました。証言後の質疑応答には小谷さんご本人と千葉県で小谷さんと一緒に証言活動をされている被爆者の中村紘さんが同席しました。
モンマス大学IGUが主催し、核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)と国連軍縮部(UNODA)軍縮ユースが共催したこのイベントは、参加者が被爆者と交流し、彼らの話を直接聞き、彼らの経験について質問するという貴重な機会となりました。
ホロコースト生存者の証言と同様、私たちは、構造的な紛争によって忌まわしい被害と暴力を受けた被爆者の証言を直接聞くことができる最後の世代の一人なのです。今回、モンマス大学の学生、モンマスの一般市民、ピースボートUSの若者、国際ソーシャルワーカー連盟(IFSW)の代表が被爆者の話を聞き、核廃絶に向けた市民社会の行動と政府の政策の必要性について理解を深めることができました。
ロシアによるウクライナ戦争が勃発し、核の脅威に対する国際的な警戒が再び高まる中、オンライン証言会は力強く、タイムリーであったと、学生や教員から高い評価を得ました。最後に、平和への呼びかけと被爆者との質疑応答が行われ、イベントは幕を閉じました。
文:クレア・クリマンド
翻訳・編集:渡辺里香