クリスマスを前日に控えたクリスマス・イブ(本日)に、第1回、第2回おりづるプロジェクトに参加された被爆者の方、9名とボランティアスタッフなど総勢16名で衆議院議員会館の鳩山由紀夫事務所を訪問。来年のNPT再検討会議でのリーダーシップをとるべく願いを込めたお手紙とクリスマス仕様のおりづるを秘書の方にプレゼントしてきました。
もちろん、クリスマスプレゼントなので、トナカイやサンタの衣装をつけ、まるで本物のサンタクロース?のようなみなさんでした。
まずは、首相官邸前で集合写真を1枚。周りは物々しい警備態勢ということもあり、官邸前までは行けませんでした。
そして、船から先日帰国したばかりの田邊俊三郎さんから世界の反応や首相への期待を語って頂きました!
注目を浴びつつもそのままの格好で衆議院議員会館へ。会っていただいたのは、秘書の方。事務所内には入れなかったものの、お手紙と鶴をプレゼント。田邊さんと竹内康三さんから熱い期待の想いも共に伝えて頂きました。
【以下内容】
内閣総理大臣 鳩山由紀夫様
「核のない世界」を子どもたちに届けましょう
メリー・クリスマス!
不況で暗いニュースがたえなかった今年ですが、世界を平和に導く一つの明るい光が差した年でもありました。
それは、アメリカのオバマ大統領が「核兵器のない世界」をめざして行動すると世界に約束したことです。でも彼は「自分が生きている間には無理かもしれない」とも述べました。
私たちは、世界を巡り、各地で原爆の被爆体験を伝える活動をしてきました。世界中の人々が核の危険について真剣に考えている様子を、体で感じてきました。被爆者は、原爆投下から64年が経過した今も、苦しみや不安を抱えています。しかし、だからこそ、私たちは声を一つにして言いたいと思います。
「私たちが生きているうちに核兵器の廃絶を!」
これが私たちの共通の願いです。鳩山首相は今年9月の国連での演説で、「核兵器廃絶の先頭に立つ」とおっしゃいました。ぜひ、その通り行動していただきたいと思います。
●非核三原則 「核密約」を徹底的に調査してください。そして、日本の非核三原則は揺るがないと言うことを国内外に宣言するとともに、非核三原則を法制化してください。世界から疑惑をもたれないことが、核廃絶を主導するための一歩です。
●核不拡散条約(NPT)再検討会議 核廃絶への道筋を国際合意にしてください。対人地雷禁止をカナダが主導し、クラスター爆弾禁止をノルウェーが主導したように、核兵器を全面禁止する「核廃絶条約」を日本が支持し、主導してください。
●「核の傘」 官僚が「日本のための核戦力を維持してくれ」とアメリカに要請し、それがアメリカの核軍縮の障害になっていると報じられています。これは私たちの気持ちを踏みにじるものです。日本の安全には核は要らない、と首相が明言すべきです。
来年のクリスマスには、核のない世界への道筋が開かれたことをともに祝福したいと思います。積極的な行動に期待を申し上げます。
2009年12月24日 国際交流NGO ピースボート
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急な呼びかけにもかかわらず、参加して頂いたみなさま、ありがとうございました。
取り上げられたニュースもまた報告したいと思います。
(2009/12/24 森田)
★なお、この行動の様子が、オーストラリアの新聞「The Age」のオンライン版のなかの「世界のクリスマスの様子」というスライドショー(世界中から39枚のクリスマスの様子の写真を掲載)の1枚として報じられています。こちらからご覧になれます。
キャプションには「日本のヒバクシャがピースボートのメンバーと一緒にサンタクロースとトナカイに扮して、東京の首相官邸の前で『核はいらない(No Nuclear)』と書いた横断幕を掲げている」と、英語で書いています。
ちなみにこのThe Age紙は、メルボルンの新聞で、日豪核委員会(ICNND)のこともいつも詳しく載せている新聞です。
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