7月4日(日)、船上でキャスリンさんのワークショップ「『わたし』が世界を変える!」がおこなわれました。明るい笑顔と、ずっと昔から知っているような、あたたかい話し口調のキャスリンさんが行う水先案内人口座は、「通常の講義型とは異なる参加型ワークショップ」。いったいどんなものかしら?と、はてなマーク、もしくは覚悟を決めて来場した参加者との90分は、実に濃厚な学びの時間になりました。
まず最初のアクティビティは、黙想。瞳を閉じて、ゆったりと導くキャスリンさんの声に従って自分と宇宙のつながりを考えます。そうして、意識を自分の大切な人に向け、その人が幸せであるところをイメージし、そのために、自分の出来ることを考えました。行動を起こそうとする動機、それは結局、個人にとって望ましい影響をもたらすためなのだ、とシンプルながらも温かい気持ちになりました。
つづく活動では、いつも無意識に埋没させている他者の存在と自分自身の気づきを、ゆっくりと掘り起こされていくようでした。2人組になって、聞き手と話し手に分かれ、それぞれが「わたしの大事なもの、それは・・・」「このクルーズで印象的だったことは・・・」などの未完成の文章を完成させ、それを聞きあうという活動では、各自の意見の独自さや、聞いてもらうことで受け入れてもらうことの平安さを感じました。わたしたちがそれぞれ大事にしているものや人、そしてこのような時間が、無残に破壊されてしまわないように、戦争に反対することや核兵器をなくそうとすることが、各個人にとって重要な課題なのだと、認識を共有することができたと感じました。
(小松真理子)
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