「ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会」のNPO法人化を記念した集会が7月15日に開催されました。
ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会は、昨年12月に作家の大江健三郎さんや、医師の肥田舜太郎さん、立命館大学名誉教授の安斎育郎さん、日本被団協の岩佐幹三さんらが呼びかけ人となって発足した被爆体験の保存・活用を目的とした団体です。
この春、NPO法人格を取得したことを記念して有楽町の朝日ホールで集会が行われました。
集会では、池田眞規副代表理事の開会宣言の後、岩佐代表理事による挨拶があり、朗読劇やコンサートなどの継承活動の発表が行われました。
またその後のパネルディスカッションでは、福島わたり病院の齋藤紀さん、被団協の木戸李市さん、精神科医の香山リカさんの3名が登壇し、フクシマを経てヒロシマ、ナガサキにどう向き合うべきかを話し合いました。
集会には東京の高校生平和ゼミナールのメンバーなど、若い世代も参加していましたが、
被爆体験をこれから継承していくために必要な若い世代の人たちの参加がもっともっと増えていく必要があると感じました。
参加ていた学生も壇上からの「どうして平和に関心があるのか?」という問いに対して口々に「自分は周りとは違うので」という断りを入れて回答していました。
若い世代の中に、“平和活動をすることはふつうとは違うこと”というような認識があり、なかなか日常のレベルで平和について考えるということが難しいという現実があると感じました。
ピースボートおりづるとしても、記憶遺産の継承にかんして若い世代との繋がりを活かし関わっていけたらと考えています。
(蓮沼佑助)
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